日本の通勤ラッシュは世界的にも高い混雑度といわれており、通勤・通学のために東京へ移動する人の総数は1日で300万人近くに及びます。以下に国内で最も人の集まる首都・東京の通勤ラッシュ事情を確認していきましょう。
通勤ラッシュのピーク時間
通勤ラッシュのピークは地域や駅によって異なりますが、首都圏エリアの平均は午前7~9時頃です。また、ピークの時間帯は都心部から離れるに従って早くなる傾向があります。
東京都心の駅である新宿駅や渋谷駅近辺では、8時以降にラッシュのピークが訪れます。対して都心から離れた隣県(神奈川・埼玉・千葉など)の駅では、7時台にピークが訪れることが多いでしょう。これは都心部に到着するために必要な時間差によって発生する現象です。
乗車率が高い路線
都心に乗り入れる多くの路線の中で、特に通勤ラッシュ時の混雑が激しい路線をご紹介します。
【東京メトロ東西線】
区間:中野〜西船橋 混雑率:199%
千葉県から東京都内へ続く東西線は、通勤ラッシュ時の混雑率が高い路線として有名です。東西線の千葉エリアは賃貸相場の安く人気の地域です。また、大手町や飯田橋といった乗換路線が豊富な駅に停車する利便性もあり、利用者が年々増加しています。
【JR総武線(各駅)】
区間:三鷹〜千葉 混雑率:194%
東京・千葉間を往復している総武線は快速より各駅停車路線が混雑します。秋葉原、飯田橋、新宿など、都心の混雑駅に停車するため必然的に乗客数が増加する路線です。
乗車率が低い路線
乗車率が高い路線があれば、比較的低い路線も存在します。
【京成電鉄京成本線】
区間:京成上野〜成田空港 混雑率:127%
東京と千葉を繋ぐ京成本線は、通勤ラッシュの混雑が少ない路線です。千葉県の主要都市である津田沼や船橋に停車し、千葉県民にとって便利な路線となっています。
【都営地下鉄浅草線】
区間:押上〜西馬込 混雑率:131%
東京都内を横断している都営浅草線も通勤ラッシュ時の混雑は少ない路線です。高頻度で運行されている点や、山手線などの利用頻度が高い路線と接続できる駅が多いことも混雑率を下げる要因となっています。
まとめ
朝の通勤ラッシュは誰でも回避したいものです。都内に乗り入れる電車は、路線によって混雑率が大きく異なっています。就職や転職、引越しなどに伴って生活圏が変化する際には、事前に最寄り駅や路線を把握し通勤ラッシュの状況を調べておくと良いでしょう。